舞鶴高1女子殺害事件で起訴され無罪判決が確定した男性が、大阪市内で女性を刺したとして、殺人未遂の被疑事実で逮捕されたという報道がありました。
男性が舞鶴の事件で無罪になったことが繰り返し報道されているようですが、これでは以前の無罪判決が間違っていたかのような印象を与えるおそれがあると思います。
舞鶴の事件は、当時、証拠を十分に検討した結果、裁判所が無罪としたのであって、そのことと今回の事件とを結びつけるのは、どう考えても無理があります。
今回の事件も、起訴されれば証拠を十分に検討した結果、裁判所が有罪か無罪かを決めるだけであり、それがこの社会のルールだと再確認したいと思います。
【関連エッセイ】
犠牲者の「物語」は必要か
実名報道を考える