ニューヨークでは、土日がオフで、観光する時間が与えられました。もっとも、それまでのミーティングでとったメモをまとめ、初めて知る事柄や訪問先の概要をウェブサイトで調べる作業に時間がかかり、観光と言っても、メトロポリタン美術館とニューヨーク近代美術館に出かけたくらいでした。でも、日本にいるときとは異なり、そういう作業を時間をかけてゆっくりできたことが、とても有難いことでした。
ニューヨークもそうですが、アメリカでは、リーズナブルな店から高級店まで、和食が身近になっていることを実感しました。滞在していたホテルの近くに雰囲気の良さそうな寿司店がありましたが、連日、満員でした。私も、いわゆる居酒屋を利用したのですが、日本酒の品揃えはなかなかのものでしたし、海藻サラダや揚げ出し豆腐など、日本の居酒屋と同じ感覚のメニューが並んでいました。また、ニューヨークに限らず、OBENTO(お弁当)を扱ってるお店が各都市にありました。ざるそばとデミグラスソース丼のセットとか、牛丼弁当の付け合わせが水餃子とカリフォルニアロールだったりと、取り合わせは日本の感覚とは異なりましたが、それも文化の違いと思えば、興味深いものがありました。
アメリカの食べ物は、大味だとか、甘すぎるといった、ステレオタイプな評価もありますが、昨今の健康志向も影響しているのか、決してそのようなことはなく、日本人の私にも美味しくいただける味つけでした。訪問したどの都市にも、オーガニック食品や自社製品を取り扱うスーパーマーケットがありましたし、フルーツジュースなどは、むしろ日本よりも種類が豊富で美味しいと感じました。