弁護士　鬼頭治雄

弁護士鬼頭治雄

弁護士
鬼頭治雄 Haruo Kitoh

Mission

弁護士としての役割を果たすため

弁護士の取り扱う事件は価値観が複雑に絡み合い、どれも一筋縄ではいかないものばかりです。
私は、これまで約２５年のキャリアを通じて多くの刑事事件に取り組んできましたが、簡単な事件は一つもありませんでした。
どれも依頼者の人生がかかった事件ばかりでした。

このような事件を常に何十件も同時並行で抱えているわけですから、弁護士の仕事は確かに大変です。
公式な執務時間以外の早朝も深夜も休日も、事件のことを考えている自分がいます。
このような事件が自分自身の抱える悩み事だったとしたら、重圧に押し潰されていたことでしょう。
弁護士が何十件も事件を抱えながら、なお冷静でいられるのは、取り扱う事件が他人の悩み事だからです（これは決して他人事だから気楽に構えればいいという意味ではありません。）。

自分の問題を自分で客観的に分析するだけでも非常に難しいことです。
どうしても、自分の願望、不十分な知識、経験の偏りなどが邪魔をしてしまいます。
弁護士は他人の問題を客観的に分析して解決の糸口を見つけることができます。
その際、最も重要なのは証拠です。証拠とは契約書類や目撃証人のようなものだけでなく、スマートフォン、防犯カメラ、専門家による鑑定など、あらゆるものが含まれます。
めぼしい証拠がなければ、ダメ元でも証拠を探す努力を続けることになります（証拠探しにも弁護士としての知識や経験が役に立ちます。）。
そして、依頼者にとって有利な証拠を並べるのではなく、不利な証拠にも謙虚に向き合う必要があります。全ての証拠から一体どのような事実が浮かび上がるのか、そのような事実を最も効果的に相手方や裁判官に示すにはどうすればよいか、そのようなことを何度も繰り返し考えるわけです。

弁護士と依頼者との信頼関係は、弁護士が依頼者のためにこのような役割を果たすことと、依頼者が弁護士の役割を理解することによって自然と築き上げられるものだと考えています。